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スタッフが選ぶ 老舗の「ホンモノ」の逸品
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2011年08月23日

老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線



民族楽器を中心に取り揃える老舗楽器専門店の一押し商品



 元町1番街シンボルであるラ・ルーチェのすぐに店舗を構える国際楽器(国際楽器株式会社)は、昭和20年頃に設立された老舗の楽器専門店です。近年では特に、大手の楽器専門店でもなかなか実物を見ることができない、アジア、南米を中心とした民族楽器に力を入れて取り揃えています。中国の胡弓は、北京製の紅木、黒檀の二胡を取扱いしており、南米ペルーの音楽フォルクローレの楽器を取扱いしており一式を揃えることができるお店として、知られています。また琉球音楽の演奏では定番の三線も数多く取り揃えております。
 まだまだ猛暑が続きますが、今回は音楽の秋を迎えるにあたって、神戸・元町の老舗楽器専門店である国際楽器さんから此の秋にお薦めの老舗の逸品をお薦め致します。琉球音楽では必要不可欠な三線(サンシン)です。
老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線


 三線(サンシン)と言っても様々な種類がありますが、今回ご紹介させて頂くのは黒木の三線(サンシン)です。黒木と呼ばれる特殊な木材を素材として用いた逸品です。






沖縄が琉球王国であった時代からの伝統的楽器・三線



 ここで、三線(サンシン)について簡単にご紹介いたします。三線は沖縄県の民族楽器です。ご存知日本の南端に位置する沖縄県は、かつて琉球王国と呼ばれた独立した国でした。明(現在の中国)や朝鮮・日本とも交易があり、それぞれの文化を取り入れ独自の文化へと昇華し、その文化は現在でも琉球文化と呼ばれています。琉球文化の1つに音楽があり、琉球音楽と呼ばれ、専門の楽器で独特の旋律を奏でて多くの人々を今なお、魅了しています。この琉球音楽を奏でる楽器の1つが三線(サンシン)です。
 三線(サンシン)の起源は中国の中国の弦楽器である三弦(サンシェン)がその起源だと言われています。古く琉球では、高価な蛇革(ニシキヘビの革)を張った三線(ジャフィバイサンシン)が豊かさの象徴であったと言われています。今回ご紹介する三線(サンシン)も写真のように本物のニシキヘビの革を用いています。
老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線


三線(サンシン)の胴(チーガ)に蛇革を用いることによって独特の音色を奏でます。また新品の状態でも使い込むことによって2回程脱皮をするそうです(驚)。
 また写真を見てお気づきになった方もいらっしゃるかと思いますが、通常ギターのような弦楽器は6本の弦が張られていることが多いですが、三線(サンシン)は三本の弦しかありません。非常にシンプルな作りになっていますが、奥が深い楽器だと言えます。






三線の音の決め手は棹(ソー)にあり!!



 ギターではネックの部分を三線(サンシン)では、棹(ソー)と呼ばれています。実は、この棹(ソー)の部分の材質で三線(サンシン)の音色と価値は決まると言われています。その材質の中でも黒木(クルチ)が最も良い音を奏でると言われています。
老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線


 今回ご紹介している国際楽器さんの取り扱う三線(サンシン)棹(ソー)部分に、「もっとも良い音を奏でる」と言われている黒木(クルチ)を用いています。黒木(クルチ)は重く固く、年月が経過しても反りや狂いの生じにくい木材として珍重されています。






国際楽器さんは入り口から出口までをサポート



老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線 実際に三線(サンシン)を演奏する時には、ギターで言うピックに相当する爪・撥(チミ・バチ)を用います。一般的には水牛の角で造られた爪・撥(チミ・バチ)を用いますが、今回取材で珍しくてとても可愛いい珍しい爪・撥(チミ・バチ)を見つけたのでご紹介いたします。
 左の写真のような透明な樹脂でできた爪・撥(チミ・バチ)です。よく見ると爪・撥(チミ・バチ)の中に小さな三線(サンシン)が入っています。演奏スタイルにも少しこだわってみたい、女性の方に大人気な一品です。
 特に近年、沖縄をピックアップしたTV番組などの影響で沖縄は現在、観光地としても人気のエリアです。それに伴って沖縄の食文化や音楽文化への関心も高まり現在、三線(サンシン)の認知は高まり、新しく始められる方も多いです。国際楽器さんは、初めての方へのサポートも充実しております。店主ご夫婦みずからも三線(サンシン)の演奏を嗜んでおられます。初めての三線(サンシン)選びも、自らの経験と専門店としての経験を踏まえて最適な一本を選んで頂けます。そして何よりも音楽教室も併設しており、神戸市内では珍しい三線(サンシン)教室も初級者と中級者に分けて開校されています。元町で教室の皆様と演奏会を開催したこともあり、音楽の入り口から出口までしっかりサポートしてくれます。
 食欲の秋、読書の秋とありますが、秋はやっぱり文化の秋でもあります。音楽は心の癒しと言われるように、暮らしを豊かにしてくれる要素の1つでもあります。今年の秋は何か新しいことを始めたいと思っている方は、神戸の老舗の逸品である三線(サンシン)を始めてみませんか?また経験者であっても最近はご無沙汰・・・。と仰る方も神戸・元町の老舗で始めてみては如何でしょうか?秋はもう目の前に迫っています。皆様のお越しを心よりお待ちしております。






店舗情報



国際楽器店名:国際楽器(国際楽器株式会社)
住所:神戸市中央区元町通1丁目4-18
電話:078-331-1911
FАX:078-391-0529
メール:mailアットkokusaigakki.co.jp
ホームページ: http://www.kokusaigakki.co.jp
営業時間:11:00 ~ 18:30・日祝11:00~18:00
定休日:水曜日







編集後記



老舗の楽器専門店がこの秋に一押しする三線 楽器屋さんと言うとピアノやサックスなどメジャーな楽器を想像してしまいます。もちろん国際楽器さんでも取り扱っていますが、民族楽器と言うのは中々触れることはありません。
 個人的には、経験者ならともかく、大人になってから新しく音楽を始めようと思うと、ピアノやサックスと言うと少し抵抗がありますが、経験者人口が少ない三線(サンシン)なら始めてみようかな?と思ってしまいます(笑)。店主の蓮池さん夫妻も演奏を嗜まれており、初心者の気持ちや不安や疑問をひと通り経験され十分にご理解されています。老舗の歴史は店主さんの人柄も踏まえて価値があります。そのため神戸市内だけでなく、県外からも多く国際楽器さんを訪れています。何か新しいことを始めたい方は一度相談する価値アリ!



Posted by 元町1番街スタッフ at 14:04 │コメント(0)
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